青葉台駅から徒歩10分ほど、環状4号線沿いの商店街の中に位置する「しらとり台」耳鼻咽喉科。節の変わり目などは1日に100人を超す患者さんが訪れるそう。院内は清潔に保たれていて、青いソファーと白い壁が爽やかでシンプル。明るい日差しが差し込むリラックスできる空間を作り出している。今年1月に院長に就任した石塚先生は長い間、大学病院の教授を務めてきた経験を生かしたいと笑顔で話す。得意とされている睡眠時無呼吸症候群についても伺った。(取材日2009年2月26日)
―院長に就任して1ヵ月ほど経ちますがいかがですか?
大学病院時代に比べて、時間に余裕が生まれました。プライベートでも、歩くスピードがゆっくりになり、周囲の風景に目をやる余裕ができましたね。診療においても、大学病院時代は外来に訪れるたくさんの患者さんを診なくてはならないので、時間に追われてしまい、もっと患者さんに時間をかけたいという気持ちがいつもありました。今は、腰を据えて一人ひとりの患者さんゆっくり関われるので、自分のやりたかったことが実現できているという充実感があります。
―ご自身の入院経験が影響を与えたそうですね。
30歳の頃に腸を悪くして1ヵ月ほど入院しましてね。これまでも毎日、病院にいたと言うのに、ベッドの中から見る風景は、これまでとは全く違って見えたことが新鮮でした。特にナースの存在が白衣の天使に見えて、病気で気弱になっている私に元気を与えてくれました。この入院経験から患者さんの立場になって患者さん本位の診療をしたいと強く思いました。大学病院にいた頃は、できるだけ病室に行き、入院する患者さんと接するようにしていました。
―患者さんとの思い出をお聞かせください。
医師になってみて、教科書で学ぶのはほんの一部でしかないことがわかりました。本当の臨床医学は教科書には書いていません。これまでに患者さんと接してきたひとつひとつが私の経験として、身になり、そのひとつひとつが思い出となっています。臨床医である私たちは、患者さんと接することでレベルアップができるんです。レベルアップすることは自分の喜びでもありますが、患者さんにとっても大きなメリットです。これからも絶えず成長して患者さんに還元していくことが、私の課題であり、患者さんから学んだきたことでもありますね。