
―思い出に残る患者さんとのエピソードをお聞かせください。
長い間、小児科医をしていますと、お子さんの死に立ち会うこともあり、私としてもとても辛いを思いをしました。開業したばかりの頃ですが、けいれんやてんかん症状を起こすお子さんが来院しました。いつもポケットにたくさんのお菓子を詰め込んで、診療室を出るときに私にプレゼントをしてくれるような、とても可愛らしいお子さんでした。勤務医時代は、熱性けいれんや脳波の異常について専門的に勉強していたのですが、原因が全くわからなかったため大学病院を紹介しました。さまざまな検査を繰り返した結果、はしかのウィルスが何らかの原因で脳内に感染したことが判明しましたが、すでに手立てはなく、意識のない状態が続いていました。残念ながら、中学2年生で亡くなってしまい、最期のお別れの日には、そのお子さんの棺を乗せた車が、医院の前まで来てくださったそうです。お子さんの死を通じて、患者さんとの関わりや、ご家族の気持ちについて、さらに深く考えるようになりました。ご家族は、お子さんを亡くされた後に、同じ病気で苦しむお子さんのための会を立ち上げ、懸命に活動をされていました。
―休みの日はどのように過ごされていますか?
ぶらりとバイクでツーリングをするのが楽しみだったのですが、事故を心配した娘にバイクを取り上げてしまって以来、バイクはあきらめました。バイクに乗っているころは、ふらりと温泉に行ってみたりしたものです。現在は、年に1〜2回、妻とともに海外旅行に行くのが楽しみです。