
―患者さんと接するときに心がけていることはありますか?
お子さんの目線に合わせて、お友達のようなつもりでお子さんと接することでしょうね。お子さんは、自分の症状を言葉で説明することができませんから、お子さんの表情を見逃さないようにし、何を訴えかけているのかに注目しています。とはいうものの、私がお子さんと接する時間はほんの限られた時間でしかありません。お子さんを一番良く見ているのは親御さんですから、親御さんの話にもしっかりと耳を傾け、どんな些細なことでも、むげにしないようにしています。大切なのは、親子の関係だと考えています。長い間、診療をしていますと、親子の間で愛情が一方通行になっているケースに出会うこともありました。そのようなときには、差し出がましいかもしれませんが、子育ての先輩として、アドバイスを差し上げることもあります。
―小児科に上手にかかるコツはありますか?
多くの親御さんにとって、発熱がひとつの目安になっているようですね。発熱をしたとあわてて駆け込む親御さんも多いのですが、心配することない場合が多いのですから、慌てることなく余裕を持っても良いでしょう。もちろん痙攣や嘔吐を伴うような高熱の場合はすぐに受診をしてください。また、発熱がなくとも、いつもより機嫌が悪い、好きなことに反応を示さないというときも受診をおすすめしています。お子さんは言葉で症状を訴えることができませんから、お子さんに代って症状を伝えるような気持ちで受診すると良いでしょうね。ザックバランに話してくださるだけで良いのですが、伝えたいことや聞きたいことをメモにしておくのもひとつの手ですね。また、この程度の症状で来てもいいのだろかと迷うようであれば、思い切って受診をしてください。
―今後の展望をお聞かせください。
体力の続く限り診療をしていきたいですね。病気のことにかかわらず、育児の疑問なども相談に応じていますので、どんなことでも話してくださればと思っています。小児科医として、今後もお子さんたちの健康を見守っていきたいと思っています。何十年と小児科医をやっておりましても、お子さんの元気な笑顔に飽きることはありません。これからもお子さんたちの笑顔を見ていきたいですね。