東急スクエア内にある「アテナ動物病院青葉台」。ペットショップやトリミング施設が併設されたこの一角には、通りがかりにふらりと立ち寄り、かわいい動物たちにほっと心を和ませる人々も多い。全国に店舗を展開するアテナ動物病院では、各医師がそれぞれの得意分野を生かし、お互い連携し合って、動物たちの健康をサポートしてくれる。ご自身が犬を亡くした経験からも、予防に力を入れていると話されるのは院長の佐々木先生。常に自分が飼い主さんの立場だったらというのを忘れずに診療にあたっていると語ってくれた。(取材日2009年8月31日)
―どのような子ども時代でしたか?
広島県安芸郡で生まれ育ち、高校を卒業し大学に進学するまで、のどかな田舎の町で暮らしていました。性格は今とあまり変わらず、活発で元気で、いつも外で遊びまわっているような、ちょっとお転婆な女の子だったと思います。実家には、いつも絶え間なく動物がいて、犬や猫、ウサギ、インコなどが身近にいましたので、動物が好きというよりも、動物がそばにいることが当たり前という感覚でした。
―獣医師を志したきっかけをお聞かせください。
高校一年生のころに、実家で飼っていた犬のミーシャの具合が悪くなってしまい、そのときに診察していただいた獣医師の先生との出会いが、獣医師を目指すきっかけになっています。残念なことに、ミーシャはフィラリア症にかかっていて、完治を目的とした治療は困難だったのですが、その獣医師の先生は、高校生の私にもわかりやすいように丁寧に説明してくださったり、また延命治療について考えるきっかけを与えてくれたことが、非常に強く印象に残っています。また、おじが獣医師として動物園に勤務していたこともあり、私も、尊敬する人たちと同じように獣医師の道を進むことになりました。
―学生時代で思い出深いエピソードはありますか?
夏休みや冬休みなどには、実家の広島へ戻って、動物園で実習をさせていただいたことが思い出深いですね。初めて担当したのは、シカのお尻のできものに薬を塗布することでした。それから、生まれたばかりのシマウマの体温を計測したり、ラクダの採血をしたり、イノシシの治療に立ち会ったり…動物園の仕事は体力勝負ですから、とてもハードでしたが、およそ日常では経験できないような、何にも代え難い貴重な経験をすることができました。