
―思い出に残っている患者さんとのエピソードをお聞かせください。
若い学生の患者さんが、ご両親に連れられてきたんですね。ご両親によれば、その子は不登校ぎみで、学校も歯科の治療も続かない。もしかしたら、咬み合わせが原因ではないかと思い、連れてきたとのこと。さっそく診察してみたら、確かに咬み合わせが良くなくて… まずはじっくり話をしながら、その原因となるものをひとつひとつ消去していったんですが、咬み合わせが原因だろうという希望的観測のもとに、治療を始めてみました。とにかく恐怖心が強い方で…。一回来院しても、次は来なかったりしていました。当院では何度も電話をし、大丈夫だからと説得。不安を解消する気功や呼吸法もお教えし、型を取るその日に備えていただきました。それでも本人は不安で、何人ものお友達にメール入れてたみたいですね。イメージトレーニングも重ね、治療当日を迎えたら、意外にも順調に型をとることができたんですよ。本人は大喜び。型をとれたのが、自信につながったようで、それからひとつずつ治療を進め、すべてを終えるまでに1年かかりました。今でも元気に通学されているそうです。
―休みの日はどのように過ごされていますか?
ゴルフですね。最近は少し本格的に頑張ろうと、家族と一緒にコースを回っています。前はジャズダンスで発表会に出ることも。私、身体を動かすのが大好きなんです。他には食べ歩きやショッピングを楽しんでいますね。
―今後の展望をお聞かせください。
口腔と全身の関係が調べられる人間ドッグみたいな検査システムができたらいいですね。咬み合わせ認定医の私は、口腔と全身の関係を研究する日本全身咬合学会にも所属しています。患者さんには、ドッグで自分の状態を知っていただき、今後どうしていくか、地域の人々に何かしらの貢献をしていけたらいいなと考えています。