―3D/4D超音波検査とはどのようなものですか?
3D超音波画像に時間の要素を加え、胎内の赤ちゃんの動いている様子などがリアルタイムで見ることができます。ビデオテープをご持参いただければ録画も行っています。リアルタイムに動く愛らしい胎児ちゃんの顔や仕草を見たら、辛い妊娠中でも力が湧いて来るのではないでしょうか。男性では、胎内の赤ちゃんを見ることで、出産前から父性愛に目覚めることもあるようです。検査方法は、従来の検査方法と同様にプローブをお腹に当てるだけなので、痛みもリスクはありません。
―思い出に残っている患者さんとのエピソードをお聞かせください。
産婦人科=おめでたい科というイメージがありますが、決しておめでたいことばかりではなく、流産や死産など、悲しい結末を迎えなくてはならないことも少なくありません。そのようなときに、できる限り力になり、サポートしたいと思っています。思い出に残っていると言えば、ダウン症のお子さんを持ったお母さんのことが忘れられません。お子さんがダウン症だと知ったときはとてもショックを受けていましたが、数年経ってお子さんを連れて来てくださり、元気に子育てをなさっている様子が伝わってきて嬉しくなったものです。私自身もハンディキャップを持つ息子の父ですが、ハンディキャップがあるからと絶望する必要もなければ、悲しむこともないのだと息子に教えてもらいました。私の経験を活かして、医療面からも精神面でもお母さんをサポートしたいと思っています。
―ご長男の辻井伸行さんはピアニストとしてご活躍されていますね。
息子は目が見えないというハンディキャップがありますが、周囲の方々の協力もあり、ピアニストとして活躍する場を与えていただいています。コンサートの舞台に立つ息子の姿を見るのが一番の楽しみです。家族全員で行ければ良いのですが、父と私の二人が医院を空けるわけにはいきませんので、父と交代でコンサートに行っています。