


―診療の際に心がけていらっしゃることをお聞かせください。
できるだけ根拠に基づき、それをしっかりご理解いただいてから治療を進めるようにしています。また、今後予想される症状についても丁寧にご説明し、お母さん方に無用な心配をかけないことも大切です。たとえ難病が見つかったとしても、あまり落ち込まずにお話しできるような医師を理想としています。実際、こうした診療所にいらっしゃる患者さんの大多数は軽い症状なのですが、そのなかに重病の可能性が潜んでいることもあるんですよ。そこをできるだけ見逃さないようにし、適切なタイミングでしかるべきところにご紹介することも重要な仕事だと考えています。
―いわゆる、病診連携の考えですね?
そう、でも実は、開業当初からそうしたスタンスだったわけではないんです。以前はもっと肩肘はって「大学病院レベルと同じ治療をしよう」と意気込んでいたときもあったんですよ。けれどいろいろ経験をするうちに、「患者さんがもっとも安心し、喜んでいただけることが大切なんだな」とわかるようになりまして。そうした思いから、精密な検査ができるデジタルレントゲンを取り入れたり、検査の結果をすぐにお伝えできるシステムを整えたり・・・何年もかけて診療所としてのレベルを上げ、ようやく今の形ができあがったんです。
―現在、改善したいと思っていらっしゃる点はありますか?
週に2回スタッフミーティングを行ない、患者さんと接するときの心構えなどさまざまなことを話しているんですけれど、自分たちだけで気づかないこともありますよね? そこで近い将来、目安箱のようなものを設け、患者さんから直接、問題点を教えてもらえるような取り組みをしようかと考えています。それと今は、電子カルテへの完全移行を進めています。電子化することによって余計なロスタイムをなくし、その分、診察に関してはよりヒューマンに、じっくり時間をかけていきたいと思っています。
―休日はどのようにお過ごしですか?
2〜3年前に小児科医の後輩からミュージカル「オペラ座の怪人」の最前列チケットを譲り受けたことをきっかけに、ライブ公演の醍醐味を知ってしまいまして。それからは年に数回、妻と2人で、MISIA、CHEMISTRY、井上陽水、平原綾香、はたまた宝塚歌劇などへ足をのばし、リフレッシュしています。実は1年ほど前に、電子ドラムを購入したんですけれど、いつかおじさんバンドを結成するのも夢ですね。