

たまプラーザ駅から歩いて2分。駅からも近く便利な場所だが、どこかひっそりとし、隠れ家のような雰囲気を持つ、たまプラーザメンタルクリニックを訪れた。30年近くにわたるキャリアを持つ院長の梶田先生はこれまでに数多くの患者さんと接してきた。これらの経験から、患者さんが納得する診療を行うためには時間を気にせずに徹底的に話しを聞くことが大切だという考えに至ったという。その考えを実践するために、時間の予約制を取らずに診療を行っている。(取材日2008年3月12日)
―精神科を選んだきっかけをお聞かせください。
精神科医になろうと思ったのは医学部に入ってからのことです。医学は検査やデータが重要ですが、私はそれらにあまり興味がひかれなかった。もっと人間対人間の診療をしたいと思い、精神科へ進みました。
―心療内科と精神科の違いについて教えてください。
心療内科は精神身体医学の立場から、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与する病気を扱う科です。身体面だけでなく、心理面、社会面も含めた総合的な診療を行っており、うつ病、社会不安障害、強迫性障害、不眠症、拒食症や過食症、パニック障害などのほか、更年期障害の診療も心療内科で行っています。実際には精神科との明確な差はあまりなく、同じと考えていただいて良いと思います。精神科というと敷居が高いと感じる方もいらっしゃると思いますが心療内科という名称だけで少しだけ敷居が低くなり、気軽に受診いただけると思います。
―患者さんに変化を感じることはありますか?
新聞や雑誌などでもメンタルクリニックの話題が取り上げられ、有名人がTVなどで精神疾患を公表することも増えたせいか、気軽にメンタルクリニックを受診する患者さんが増え、昔にように後ろめたさを感じながら来院するということも格段に減ってきました。以前は家族に連れられて嫌々来院する患者さんもいましたが、今はご自身で書籍やインターネットなどで知識を得て、ご自分の判断で来院する方が増えました。私が精神科医になったばかりの頃からは考えられないことです。しかしながら、依然、メンタルクリニックに対しては偏見がありますので、間違った偏見がなくなるように働きかけていきたいと思っています。