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歯は価値観を映し出す鏡であり、人生を左右する鏡
―診療の際の心がけていることをお聞かせください。
患者さんが何を求めて来院してくださったのか、主訴をよく聞くことを心がけています。主訴を踏まえて治療方針を決めますが、治療は1つではなくいくつか提示して選択肢があるようにし、患者さんのお考えも尊重しながら、患者さんとともの治療にあたっています。患者さんからしたら、世間話と思うようなことでも治療の手がかりになりますので、積極的に話すようにしています。また、話に華が咲くことで、いつの間にか緊張感から解放されて、リラックスした状態で治療を受けていただくことができます。もし、私の家族、もしくは自分がかかったらどうしてもらいたいかという事を考え、常に患者さんを自分の家族だと思って治療しています。
―思い出に残る患者さんとのエピソードをお聞かせください。
これまでに笑ったことがないという50代くらいの男性の患者さんが思い出深いですね。その方は20代の頃に歯を失ってしまい、それ以来、口を開けることが苦手になり、笑顔で写っている写真が一枚もないのだと話してくださいました。しかも、歯のおかげで食べる楽しみもないのだそうです。治療をしたところ、見た目も自然な仕上がりとなり、患者さんもとても満足してくださいました。最初の頃とは別人のように、よく笑うようになり、患者さん自身も歯を治しただけで生活が変わったと話していました。食事が美味しくなったと会うたびにふくよかになっているのが少し気がかりですが(笑)。歯1本で、ここまで生活を変えてしまい、人の感情までも左右するのだと、その患者さんを通じて学んだように思います。
―今後の展望をお聞かせください。
患者さんお一人おひとりと、生涯を通じたお付き合いをこれからもしていきたいと考え、そのためにも歯科医師としてスキルの向上を忘れずにいたいと常に思ってます。歯はその方の価値観を映し出す鏡でもあると言われています。その価値観の根本には健康がなくてはなりませんので、健康をサポートしながら、全ての方に満足していただき、ご納得いただける治療を提供できるようにしていきたいです。ご縁があってこの地域に開業し、これまで地域のみなさんに支えられてきましたので、これからも地域のみなさんのお役に立てるように努力していきます。
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