

こどもの国駅から歩いて6分のあい内科クリニック。エントランスのガーデニングをはじめ、院内は女性らしい暖かさと、細やかな気遣いが随所に感じられる。院長の柳本先生にクリニック名の由来を伺うと「青葉区のあおばより、あいの方が50音順で先でしょ!」とお茶目に答えてくれた。笑顔を絶やさない柳本先生の話には、愛が感じられた。きっと先生の愛も名前に込められているのかもしれない。(取材日2008年6月20日)
―医師を志したきっかけをお聞かせください。
父が自宅で歯科を開業しており、診療風景を当たり前のように見て育ったので、私にとっては最も身近な職業が医師や歯科医でした。身近であるがゆえに、この仕事の大変さはよくわかっていたのですが、やはり人の役に立つ仕事に就きたいという思いが勝りました。私が医師になりたての頃は、まだまだ女医が少なく、女性というだけでハンディになることもありましたが、父が医療の仕事をしていたおかげで、この仕事の厳しさを熟知して飛び込むことができたのかもしれません。
―頭痛を専門に診療するようになったきっかけはありますか?
脳循環や血管障害を専門的に診療していたのですが、突然の頭痛で飛び込んできた急患の方も、脳に脳腫瘍などの大きな問題が見つからなければ、片頭痛だから薬を飲んで休んでいれば治る、そのうち治ると、積極的な治療を行うことはありませんでした。片頭痛で命を落とすことはないかもしれませんが、患者さんの生活には大きな影響を与えています。いつ痛みが襲ってくるかわからない恐怖で、外出もままならない方も少なくありません。どうにかできないものかと思っていたときに、頭痛を専門に診療をされている間中先生と出会ったことが、頭痛を深く勉強しようと思ったきっかけです。
―頭痛は治るものなのですか?
頭痛で診療を受けたとしても、頭痛治療に対して正しい知識を持った医師が少ないというのが現状。患者さんにしてみれば、「頭痛は治らないもの」と思ってしまっても仕方がないことだと思います。また、頭痛を抱えている患者さんの多くは、市販の鎮痛剤を服用するなど、ご自分なりの対処法を持っていることが多く、数時間もすれば痛みが引くことを経験的に知ってらっしゃるので、わざわざ医師の診療を受けるまでもないと考えてしまうのでしょうね。頭痛には、くも膜下出血や脳腫瘍などの病気が原因となり症状として頭痛が起こる「症候性頭痛」と、頭の痛み自体が病気である「一次性頭痛」があります。一次性頭痛には、筋肉のこりが原因の「緊張型頭痛」、頭の血管の過度の拡張が原因となる「片頭痛」や「群発頭痛」がありますが、どれも医師の治療が必要な病気で、治療によって症状の改善が期待できます。