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病気と共に生きるために、私達ができること
―施設にも先生のこだわりが感じられますね。
冷たい雰囲気にならないように、レントゲン室には木々の木漏れ日の壁画を施し、患者さんに威圧感を与えない為に、白衣は着ずに普段着で診察しています。患者さんが座る椅子と私が座る椅子は同じですし、シーツは花柄。2階にはフォーラムルームといって、患者さん達が会合するスペースを作り、糖尿病患者会「ひまわり」での催し物や勉強会をしています。クリスマスには、ワインをあけて患者さんとパーティーもしたんですよ。ここにはキッチンもありますから、調理実習もできるんです。
―患者会「ひまわり」に込めた思いとは?
同じ病気の人たちが、山あり谷ありお互いに工夫や共有しながら、みんなで遠足に行ったり、レストランに行って外食したり、病気だからと躊躇していた行動の枠を取り払い、生活を楽しめたらと思うんです。私も患者さんと一緒にリュックをしょったり、同じものを食べることで、垣根がなくなる。そうすると、お互いの考え方も分かり合える。糖尿病というのは、薬を投与すれば治るものではないんですね。ですからお互いに理解を深め、患者さん同士が学ぶ場が必要だと思い、開業と同時に発足しました。逆に私が落ち込んだ時には、みなさんが励ましてくれたり(笑)、お互いに持ちつ持たれつなんです。
―糖尿病や甲状腺の自己判断はできるものなのでしょうか?
糖尿病の場合は、自分で体重が重いかなと思ったら、症状がなくても一度病院でチェックをした方が良いですね。二十歳の頃の体重がベストといわれていますから、その頃と比べて多いようなら、注意が必要です。甲状腺の場合は、うんと痩せるか太る、頭がぼーっとしたり、手が震えたり、イライラしたりします。遺伝的な問題もありますから、家族にいる人は、気をつけた方がいいですね。糖尿病に関して言えば、病気ではありますが、食事と運動を見直し治療することによって、ベストな体重を管理し、本来あるべき良い姿に戻って、人生を全うすることができんですよ。一病息災、糖尿病だからやってはいけないことはないですし、命が縮まることもない。それをみんなに知らせていきたいですね。ただし放っておくと悪化して、合併症等が起こるので危険です。網膜剥離や動脈硬化、心筋梗塞などにもつながりやすくなってしまいます。このように命に関わる悪さをしないよう、コントロールしながら糖尿病と共に生きる、それこそが治療なんです。目だって、視力が落ちても眼鏡をかければ、何てことないですよね?それと同じで、糖尿病と共に暮らすお手伝いをするわけなんです。
―今後の展望を聞かせてもらえますか?
糖尿病内分泌に関しては、患者さんからどんな質問があっても、最新で最良のお答えや提案をいつでもできるようにしていたい。世界に通ずる言語で論文としてまとめて、常に世界のトップを走り続けるスタンスを忘れずにいきたいと思っています。あとは、マラソンかな(笑)。夢は、患者さんと一緒に、みんなでホノルルマラソンに出ることですね。
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