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患者さんと直接じっくり話すのが好き。
―大きな病院を辞めて開業された理由は?
大学院で博士号を修得して、卒業後は東京大学小児科の助手をしていました。より深く研究しようとカナダのトロント大学へ。さらにアメリカUCLAロサンゼルス校でも医師として多くの患者さんを診てきました。帰国後は、国立小児病院を経て、国立成育医療センターの医長に。大きな病院や先端医療の現場などさまざまな経験をしてきました。それぞれに、その組織でしかできないことがあり興味深かったのですが、反対に組織だからこそ、できないこともある。なかなか自分が思い描くことができなくて…。で、考えた末に、結局、自分は直接、患者さんとじっくりと関わっていくのが好きなのだと。それで2006年4月に開業するに至ったわけです。25年以上にわたって小児科専門医として精進してきたことが、開業を通じてお役に立てれば、これ以上の喜びはありません。
いい治療をするためには患者さんと医者の信頼関係が大切。
―院長が患者さんを診るにあたって、何が重要だと考えていらっしゃいますか?
医師が正確な判断を下し、適切な治療をすることが最も重要ですが、そこで大切なのは、医師と患者さんとのお互いの信頼関係があって初めてうまくいくものです。医師の一方通行では成り立ちません。疑問や不安な点など、患者さんはどんな質問をしても大丈夫ですよ。できる限り丁寧にお答えします。信頼は、お互いのやり取りのなかで生まれてくるものですから。症状が気になる患者さんには、「しばらくは毎日来てください」という場合があります。そんなことをいう医師は少ないと思いますが(笑)。また、休診の日曜日にかかってしまうときには、患者さんのご自宅に電話をしたり、私の携帯番号をお教えしたりすることがあります。「もしこれが自分の子どもだったら、私はどういう治療をするだろう」と考えながら患者さんと向き合っているんですよ。
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