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表情筋を鍛えることで、歯科予防につなげていけたら
―力を入れている治療分野はおありですか?
できるだけ、削らない、抜かないことでしょうか。予防を大切にしています。ほとんどの方が詰め物が取れたとか、痛いといって来院されるのですが、歯周病の予防や歯石をとるなど、定期的なメンテナンスをおすすめしています。歯周病は自分で気づいていない方が多いので、こちらがその患者さんの現状を説明をすると通ってくださいますね。最近は、予防に加えて、表情筋や口輪筋といったお顔全体の筋肉や、口の周りの筋肉を鍛えることをおすすめしています。表情筋や口輪筋を鍛えることで、歯石を付きにくくし、口臭の予防にもなるんですよ。最近、口をポカンを開けているお子さんや若い方が増えてきていますが、口を開けていれば口腔内が乾いて汚れが付きやすくなりますし、雑菌も身体に入ってしまいます。お子さんだと、歯並びにまで影響がありますから、全身管理とまではいかなくても、顔の筋肉のバランスをしっかりトレーニングしていきましょうとお話ししています。
―具体的にはどのように筋肉を鍛えるのですか?
表情筋や口輪筋のトレーニングには、パタカラという医療器具を使います。実はトレーニングといっても、この器具をくわえるだけなんですよ。顔の筋肉を鍛えることで、唾液が増え、口中の自浄作用につながります。また、このトレーニングは予防のみならず、いびきの改善や花粉症の症状の緩和、また脳血流の増加により脳梗塞のリハビリ効果や、顎が引き締まることで小顔効果にもつながるとか。楽しみながら健康になれるんならと、最近ではスタッフ全員で取り組んでいます。
―印象に残った患者さんとのエピソードはありますか?
開業当初、何年も歯科に行けなかった、口を診られるのも嫌という方がいらしたんですね。その時に時間をかけて話をしたうえで、さまざまな治療をしたんです。そうしたら、その方がすごく喜んでくださって、「キレイになった。良く噛めるようになった」とおっしゃり、今では月に2回もメンテナンスに来てくださるようになったんですよ。自分の治療で喜んでくださる方がいて、嬉しかったですね。最高の治療をしても、患者さんに喜んでもらえなければ自己満足に過ぎません。患者さんが何を求めているのか、まずは人を知ることが大切なんだと思いますね。
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