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岡本歯科クリニック 岡本 広院長 (2)

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実用性のある治療こそ、デザインという考え方

―アートが人生の根幹とは、どういった意味でしょう?

人生も仕事も想像力が必要だと思うんですね。美大の学生さんたちに例えると、自由にアートをしている時は売れないんです。何もピンにいかなくたっていいんです。キリでいいと思うんですね。そして売れるアートにするために、実用性のあるアートにしなければならない。その実用性のアートこそが、デザインという考え方なんです。私の仕事に例えると、患者さんの歯をデザインしていくということ。治療のなかで切開ひとつとっても、どう切っていくのかというのは歯科医師の裁量です。治癒が早い、一番いい形で治療していく、実用性のある治療こそがデザインなんですよ。デザインとは実用性のある創造性のこと。仕事も人との関わりも、みんなデザインです。銀座デンタルデザインクリニックで、その集大成ができればと思っています。

―子供の頃から、そのようなアートという発想をお持ちだったのですか?

そうですね。モノづくりや創造性には興味を持ってきました。だからこそ、いつもチャレンジしてきました。作業をこなすという考え方は好きじゃないんですよ。物事の主導権をいつも持っていたいんですね。哲学的になりますが、カリスマ的になるというのではなく、未来を想像しながら主導権を持つということなんです。例えば、取材されている私、ライター、カメラマン、編集者の間で今、主導権を主張し合えば、ぶつかり合ってしまう。だから、それは仕上がった誌面を想像する。つまり未来でやっていくことが大切なんですね。カメラひとつとっても、ちょっと先の未来を想像しながら撮っているでしょう?そのようなクリエイティブの発想を大切にしています。

―岡本先生は商店街のイベントで蕎麦店を出されたとか?

年に一度の尾山台フェスティバルのなかで、模擬店「岡本歯科庵」を出しました。実は、これも街づくりの一環なんですね。というのは、私の仕事は歯科医師ではなくて、ここ尾山台の街空間づくりをすることなんです。街はデベロッパーが作りますが、街空間は人が作るもの。そして人は健康じゃなくてはいけない。私は歯科医師をやっているのは、街空間づくりがしたいからなんですね。人に健康でいてほしいから、歯科医師をやっているんです。でも、人間は健康なだけではなくそこに文化があると、人とのコミュニティが生まれるわけです。健康でいて文化があると、この街はすごくいい街になります。



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