
| ←前 | 1 | 2 | 3 | 4 | 次→ ]
桜新町と用賀を結ぶ大通りのほぼ真ん中あたりに、開業して9カ月を迎える「松尾内科クリニック」はある。目印は、患者と医師が手を取り合っている様子が抽象的に描かれたM字マーク。Mの字の半分がパステルブルー、もう片方がパステルグリーンという配色から、やさしく清潔感あるクリニックの雰囲気が窺える。ここの松尾孝俊院長は、勤務医時代、主に腎臓に関わる疾患を専門に診てきた内科医。これまでの道のりを伺うと、順風満帆とはいい難く、さまざまな出来事や悩み、決断を経て来られたことを話してくれた。そんな先生だからこその"心ある治療"は、この先ますます街の人々の支えとなっていくであろう。(取材日2008年2月19日)
工学部を退学し、医学部を受験し直したんです。
―医師を目指そうと思われたのは、いつごろですか?
確か小学校のときに、テレビで医師を主役にしたアメリカのドラマが放映されていまして。当時は、一時的に医師に憧れていたんです。でも大きくなるにつれて次第に宇宙や航空関係の仕事に惹かれるようになり、実際、大学もはじめは工学部に進みました。しかしいざ勉強を始めてみると、製図を引いたり機械をいじったりしているうちに何か違うと感じ始めたんです。そんな時、昔憧れていた医師への思いが強くなり、医学部受験のために必死に勉強をはじめ、医学部に進みました。
―そして工学部から医学部に移られたのですね。
はい。今となっては、つくづく「医師になってよかったな」と思っています。具合の悪かった方が元気になられて嬉しいのはもちろんですが、僕自身、仕事中は自然と笑顔でいられるんですよ。そういう意味で、「この仕事は天職なのかな」と思うんです。人生において充実した楽しい日々を過ごすことは、すごく大切なことですよね。
―多くの科のなかで、なぜ内科を選ばれたのですか?
実は、外科が格好よく見える時期もあったんですけれど・・・。よくよく考えると手術室に入るのはあまり好きではないし、それよりも患者さんとじっくり会話をしながら、その人の日常生活を含めたすべてを診させていただく方が合っているのではないかと思ったんです。内科のなかでも全身管理が必要である腎臓に興味を持ちました。
| ←前 | 1 | 2 | 3 | 4 | 次→ ]