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腎臓とは、さまざまな臓器と最終的につながる場所。
―専門とされた腎臓の疾患には、どのような特徴があるのですか?
腎臓というのは、代謝産物を廃棄したり、体液のバランスやミネラルを調整したり、心臓とも密接な関連があったり・・・、簡単にいうと身体中のさまざまな臓器と最終的につながる部位なんです。それゆえ治療の際も、腎臓のことさえわかっていればいいというのではなく、全身についての知識が必要なんですね。たとえば腎臓に特化した教科書というのは、ものすごく薄っぺらいんですよ。学校の授業においてもさらっと触れて終わってしまう程度で、情報量が少ない分、苦手とする人も多いんです。ただ、別の臓器に関する本を開くと、必ずといっていいほど腎臓に関わりのある話題が出てくるんです。循環器疾患、内分泌代謝疾患、呼吸器疾患、膠原病・アレルギー疾患など広い範囲にわたります。僕自身、勉強するときには、こういった様々な分野の本や資料を読み、幅広い情報を常に集めるように心がけてきました。
―卒業後はどのような仕事をされてきたのでしょうか?
大学病院で一年間内科研修をし、栃木の総合病院でさらに2年間、内科研修後、大学病院へ戻り、シニアレジデント、チーフレジデントを務めました。その後は、大学院へ進み、腎臓の生理学を中心に基礎研究をし学位を取得後、埼玉にある総合病院や東京都町田市にある総合病院などで、おもに透析をされている患者さん、数百名の高血圧、糖尿病、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、自己免疫疾患、骨代謝異常など、幅広い分野の全身管理を行ってきました。
―開業にいたった動機を教えてください。
実は、そのままずっと大学病院でがんばっていこうとも考えていたんです。そんな矢先、私事なんですけれど、両親がふたりとも他界しまして。医師として働いているにもかかわらず、もっとも身近な人に対して何一つしてあげられなかった、そんな思いが強く残り、大学病院でアカデミックな研究をし続けるよりも、この先は自分の生まれ育った街のもっと身近な人たちを助けられる存在になりたいと思うようになったんです。僕の祖母も、この桜新町に住んでいますしね。それから2年ほどかけてゆっくり準備し、昨年の6月に開業したという流れになります。実際はじめてみると、医療に携わるのみではなく、事業主でもありますから。今までに経験したことがないようなことがたくさんありますよね。
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