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歯がきれいになると、心の病まで治ることもあるんです。
―先生のお考えになる、いい病院とは?
たとえば別の科の病院に行くときは、入口あたりに置いてあるテーブルの様子とか、ちょっとした花とか、棚のほこりとか、つい見てしまいますね(笑)。医者という仕事は、細かいところに配慮できないと、だめだと思うんですよ。歯を治療する上でも、被せたり詰めたり、本当に細々とした作業が多いですし、ひとつでも手抜きをすると、絶対にいい結果にならないですから。「昨日、飲み過ぎちゃったから、今日はここらへんで。後はまた来週にしよう」なんて仕事をしていたら、歯はどんどん悪化して、治療内容もさらに複雑になってしまいます。それに、歯は治療の結果がリアルに目に見えるものですから、患者さんも医師に対してすごくシビアですよね。私が日々心がけているのは、毎日最高のコンディションで病院に立つということ。本当はお酒も好きなのですが、ひと晩に小さなグラス1杯までと決めています。もともとは大雑把な性格だったんですけれど、この仕事をはじめてから、いろいろ変わってきましたね。
―休日はどんな風に過ごされているのですか?
まず新しい技術の勉強に、研修会へ行くことが多いですね。勉強した後は、必ず自分の体でその効能を確かめてから、患者さんに提供するかどうかを検討しています。あとは、教会へ行くことかな。この仕事を始めてからなんですけれど、私はクリスチャンなんですよ。教会では、物事を断片的に見てはいけないということや、医者としても必要な包容力について教えてもらいました。また、教会には職業や世代に関係なく多くの人が集まりますから。いろいろな分野の友達ができたことも大きいですね。
―最後に、人間の体の中で歯はどんな存在だとお考えですか?
全身の器官の入り口で、全身の健康につながるもの。また、歯がきれいになると表情が明るくなり、心の病まで治ってしまうケースもあるんです。うちではそんな"審美"の力に注目し、矯正にも力を入れています。最近の患者さんはどんどん顎が小さくなって噛み合わせの悪い人が増えていますが、これは柔らかいものばかり食べている証拠ですね。子供さんの場合は、親御さんの教育から考え直すことが重要だと思います。またホワイトニングについていえば、今はマニュキアなどを使ってどこまでも白く輝ける時代。ただ、私が目指しているきれいな歯というのは、あくまでも自然な状態なんです。自然で健康的で最高のクオリティのものを、これからも提供していきたいと思っています。
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