


―患者さんと接するときに心がけていることはありますか?
一番に心がけていることは病気を見逃さないことと、診断を誤らないことです。親御さんの話を参考にしながら、お話しには出てこなかったことでも見逃すことがないように、お子さんの全身を診て、隠れた症状がないか注意深く診療しています。そして、お子さんに恐怖心を与えないことですね。楽しく明るい雰囲気を作ることもそうですが、不快感や痛みがない方法を選択するように気を使っています。親御さんに対しては、なんでも話して、スッキリした気持ちで帰っていただきたいですね。そのためにも、どんなことでも話せるような関係でありたいと思っています。お子さんが病気だというだけで、心の中は心配でいっぱいだと思いますから、その不安がなくなるような診療をしたいといつも思っています。
―プレネイタル・ビジット(出産前小児保健指導)を積極的に行っていきたいそうですね。
プレネイタル・ビジットと言う言葉を聞きなれない方も多いと思いますが、妊娠中に小児科医に会って、出産後の赤ちゃんの健康や育児について相談することです。まだまだ日本では馴染みがありませんが、諸外国では一般的に行われています。プレネイタル・ビジットでは産婦人科医とは違った立場で、出産後のことや赤ちゃんの健康についてアドバイスしています。出産後は、なにかと慌ただしくなり、ゆっくりと小児科を選んでいる余裕がないことも多いものです。これから出産を控えている方にとっては、事前に小児科医と会って、小児科の雰囲気をつかんでおくことができますし、初対面と面識のある小児科医では、いざというときの安心感が違いますから。これからは、プレネイタル・ビジットが当たり前になるだろうと思っています。私どもは、産婦人科と小児科が併設されているので、プレネイタル・ビジットが行いやすい環境ではないかと思います。この環境を生かして、積極的に行っていき、多くの方にプレネイタル・ビジットを知っていただきたいと考えています。
―今後の展望をお聞かせください。
これからも、地域のお子さんたちの成長を見守っていきたいと思っています。地域のお母さま方をサポートしながら、私自身も成長していきたいと思っています。特定の疾病分野を専門的に研究していきたいという思いはありませんが、最初にかかる一般小児科として広くオールマイティに診療にあたり、お子さんの健康をサポートできればと思っています。