植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻みずなどのアレルギー症状を起こす病気です。今や、日本人の5人に1人は花粉症と言われています。スギ、ヒノキ、ブタクサなどが有名ですが、他にもおよそ50種類もの花粉が、原因になると報告されています。花粉症のメカニズムを簡単に説明します。体にとって異物である花粉が侵入すると、体はそれを排除する反応を起こす「抗体」という物質を作ります。抗体は再度花粉が侵入してくると反応し、「脂肪細胞」と結びついて、ヒスタミンという物質を分泌します。ヒスタミンは、くしゃみ、鼻水、涙などの反応を起こし、異物を体外に排出しようとします。これが花粉症のメカニズムです。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、まぶたの腫れ、眼の充血などが主症状です。咽喉の違和感や、咳、頭痛なども起こります。
臨床症状や症状の季節的変化を確認して診断します。花粉に対して作られる抗体を調べる血液検査なども行います。
基本的には予防療法としてなるべく花粉を回避することが大切なのは言うまでもありません。薬物療法では、花粉の飛散が始まる2週間ほど前から、抗アレルギー剤を服用を始め、シーズン中も継続服用すると、効果が高いと言われています。抗ヒスタミン剤、局所ステロイド剤などを投与します。花粉が飛び始める時期は、毎年、また地域によっても変わりますが、1月の中旬がひとつの目安です。また、症状が強くなってしまったら、経口ステロイド薬の一時的な服用や、局所ステロイド薬(点鼻薬)などを用います。
予防法としては、・花粉情報を確認し、花粉の多い日の外出はなるべく避ける・窓を閉めて掃除し、ぞうきん掛けを行う・洗濯物や布団は室内で干す・外出先から帰ったら、家に入る前に上着を脱ぎ、洗眼やうがいを忘れない・外出先ではマスク、メガネ(ゴーグル)、帽子などで花粉の侵入を防ぐなどが大切です。