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アゼリア・スタイル

アゼリア・ストーリー 第3回
片山恵利さん (フードコンサルタント&エッセイスト)

小学生からご結婚されるまで、20年以上を川崎市で過ごされたという片山恵利さん。「川崎には長く暮らした実家があるので今も頻繁に帰ります。仕事を忘れてホッとできる場所です」と川崎への思いから始まった今回のインタビュー。国際線キャビンアテンダントの経験を活かし、現在はSTUDIO CUCINA ERIKAの主宰をする傍ら、「食」に関するエッセイを発表、他にも中目黒に2店舗の飲食店を総合プロデュースするなど、精力的に活躍されている片山恵利さんにお話を伺った。(取材日2007年12月07日)
▲「食文化から見えてくることってたくさんあるんですよ」

訪れたたくさんの国が、『食』の大切さや素晴らしさを教えてくれました

―現在の活動をされるきっかけを教えてください。

学生の頃から旅行が好きで、国際線客室乗務員になったのも、もっと色々な国に行ってみたかったからです。客室乗務員になって間もなくは、いろいろな国でのショッピングに興味がありました。ところがそのうち、私自身の志向が変わっていって、ショッピングよりも『食』に興味が移っていきました。その国ならではの食材、食習慣などに魅了されるうちに、その先にある文化や、芸術にも興味をもつようになって。そういった経験が現在の活動の原点です。その頃から私の旅のテーマは“マルシェ(市場)へ行こう!”。マルシェはその国の台所、マルシェに行けばその国の文化を五感で感じられます。

―発表されるエッセイや「STUDIO CUCINA ERIKA」ではどんなメッセージを伝えていこうとされているんですか。

▲「食べること=健康になること。食文化の大切さ伝えていきたい」

忙しい毎日から解放され、色々な国でゆっくりと流れる時間を楽しみたいと思うようになってからは、パリやロンドンのような大都市ではなく、南仏の地中海を見下ろす小さな田舎町や、活気あふれ、そこに生きる人々のエネルギーをもらえるアジアの島々などを訪ねる事が多くなりました。そして、その地でしか味わえない食材を使った、たくさんの素敵なお料理に出会い、「食べること=健康になる事」を実感しました。さらに、お料理を活かす飲み物選びや、お料理を引き立てる食器やインテリアまで、一つ一つの演出がとても大切なことも学びました。

毎日に忙殺され、忘れがちな食文化の大切さを、エッセイやブログで伝えていきたいと思っています。キッチンスタジオSTUDIO CUCINA ERIKAはそんな思いを具体的に伝えていく場として自宅ではじめました。はじめるに当たっては衛生管理士や調理師、ワイン・日本酒_酒師などの資格、直接料理とは関係ないですが、マナープロトコール、サービス介助士、防火管理者、救急法資格なども取得しました。もちろん客室乗務員として長年接客をしてきましたので、お客様をお招きした時の心配りもテーマとして取り組んでいます。

▲「ゆっくりくつろげるお店。おもてなしの心を忘れたくない」

世界中のたくさんの国のマルシェ(市場)とテーブルからヒントをもらったお店

―プロデュースされたお店についてお聞かせください。

飲食店は中目黒駅の近くに「マタギが街に降りてきた」という、シビエ料理と健康野菜の店と、レトロな雰囲気の本格洋食の店「キザブロー亭」を総合プロデュースしています。自分の目で見て食べて経験した世界中のマルシェ(市場)とテーブルからヒントをもらって創ったお店。

もちろん食べて健康になる、幸せになる料理を提供するために、食材から調理法、また内装やインテリア、お皿一枚まで、今まで訪れた国から得たヒントを繋ぎ合わせて形にしました。お客様には、ご自宅にいるときと同じようにくつろいでいただきたいと思っています。

小学生の頃よく通った、青少年科学館のプラネタリウム
空への憧れを強く抱きました

▲「川崎は落ち着ける大切な場所」

―川崎で過ごされた頃の思い出を聞かせてください。

今でも私の実家は川崎市にあり、両親もそこで元気に暮らしていますので頻繁に帰省します。やはり、落ち着ける場所ですし、仕事を離れてホッとできます。思い出といえば、幼い頃に多摩川で遊んだこと。それから、青少年科学館のプラネタリウムにはよく通いました。入館料がとても安いんですよね(笑)。プラネタリウムを見ながら空への憧れを持ち、職業としての客室乗務員を意識するきっかけを作ってくれた大切な場所です。

また、外国のお友達に「東京近郊で日本らしさを体感できる場所を教えて」と言われる事が多いのですが、そんなときはやはり「民家園で日本の古民家を見てみたら?」とオススメします。あそこには日本中のさまざまな場所の古民家が保存されていますから、日本に滞在する時間の短い旅行者にはとても喜ばれます。

みんなの少しづつの気持ちを大きな力にできる川崎
そんな期待をしています

▲「これからも私にできるちいさなことを探していきたいです」

―これからの川崎市に期待されることはありますか?

現在は川崎を離れてしまった立場ではありますが、ニュースで“多摩川の水がとてもきれいになった。”などと聞くと、とても嬉しい気持ちになります。私が遊んでいた頃の多摩川はあまりキレイな川ではありませんでしたから、地域の方のご協力や努力があったのだろうと思います。市民がそういう力を発揮している川崎に誇りを感じます。そんな少しずつのみんなの気持ちを大きな力にして、世界中に発信できる川崎になってほしいと思っています。

* * *

片山恵利 PROFILE

元国際線客室乗務員、キッチンスタジオ「STUDIO CUCINA ERIKA」主宰。スローライフ、スローフードをテーマにエッセイストとして執筆。また、多種多様な資格や才能を活かしマルチな活躍をされている。中目黒でシビエ料理「マタギが街へ降りてきた」、洋食「キサブロー亭」を、また恵比寿のスタンディングBAR「カサブランカ ヴァンヴィーノ」を総合プロデュース。

■シビエ料理「マタギが街に降りてきた」
 東京都目黒区上目黒1-5-10
 TEL:03-3792-3395

■洋食「キサブロー亭」
 東京都目黒区上目黒1丁目5-13
 TEL:03-5721-8070


川崎市立日本民家園

消滅しつつある古民家を永く将来に残すことを目的に、昭和42年に開園した古民家の野外博物館。東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台など25件の建物が展示されている。うち、18件は国や県の重要文化財に指定されている。

・所在地:〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-1
・電話:044-922-2181
・URL : 川崎市立日本民家園
・開園時間:
 3月〜10月 ... 9:30〜17:00(入園は16:30まで)
 11月〜2月 ... 9:30〜16:30(入園は16:00まで)
・休園日:月(祝の場合は開園)、祝の翌日(土日の場合は開園)、年末年始(12/29〜1/3)
・入園料:一般500円、高校・大学生300円(要学生証)、中学生以下(無料)
・※上記情報は2007年12月現在。他、詳しい情報はホームページにてご確認下さい
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