アゼリア・ストーリー 第5回
伊藤宏樹さん (川崎フロンターレ)
サッカーは小学校2年生から。とにかくサッカーが大好きな少年でした。
― どんな少年時代でしたか?
サッカーは小学校2年生からはじめました。僕は愛媛県の田舎で育ったので、遊びの延長としてのサッカーです。今の子供達のようにJリーグのジュニアチームでコーチに教えてもらうなんて想像もできませんでした。ただ、遊びの延長として出会ったサッカーだったからこそ、純粋に楽しむ事ができたし、本当にサッカーを好きになることができたと思います。毎日ボールを蹴っているどこにでもいるサッカー少年でした。
その後、中学・高校で部活動としてサッカーを続けましたが、特に注目される選手でもありませんでした。自分でもサッカー選手になれるなんて思ってもいませんでした。そんな僕が、プロを意識し始めたのは、大学に入り、フロンターレのスカウトの方に声を掛けてもらってからです。サッカー部の仲間が就職活動を始めるのを見ながら、卒業後の進路について悩みました。プロとして通用するのか自信はありませんでしたが、子供の頃に出合った大好きなサッカーをとことんやってみたいと思い、プロに進む道を選びました。
僕にとって川崎は大都会の街。はじめはとても不安でした(笑)
―川崎フロンターレに入団する時に抱いていた川崎についての印象は?
僕は田舎育ちで、また田舎がとても大好きな人間です。自然の中にいると落ち着くというか、何にもないという環境が好きなんです(笑)。大学進学で京都に行くときにもすごく抵抗があったくらいです。そんな僕ですから、「川崎=大都会」のイメージです。川崎という大都会で、田舎育ちの僕が楽しく暮らしていけるのだろうかと、最初は不安で一杯でした(笑)
―現在は川崎市内にお住まいとのことですが、今は川崎をどういう街だと思いますか?
来る前に抱いていた「大都会」のイメージとは全然ちがっていて、自然も一杯残っているし、住んでいる人達はとても温かいし、“住めば都”とはまさにこのことだと思っています。妻も同じ愛媛出身で、僕と同じで最初川崎には抵抗があったようですが、最近は「もう田舎には住めない」と言っています(笑)
自分たちの弱さや足りないことを痛感した2007年
でも、チームとしてはひとまわり成長できたと思っています
―2007年を振り返って、どんなシーズンでしたか?
何といっても一番は、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場できたこと。リーグ戦、カップ戦と過密スケジュールの中、チーム全員で、もがきながら挑んだ1年という感じでした。結局、最高の結果は得られませんでしたが、全力で取り組んだということには満足できました。また、自分たちの弱さや、チームにとって足りないことを痛感できたこともひとつの成果だと思っています。2年前J1に昇格してJ1で通用するチームに成長できましたが、去年の経験は、我々選手自身にとっても、フロンターレがさらに上を目指していけるチームであることが確認できました。フロンターレはビックチームへ変われると思っています。今シーズンも目の前の一試合一試合を全力で戦い、チームの強さを見せつける年にしたいと思っています。
“サポーターの為に頑張ろう!”そう心の底から思わせてくれる
―川崎フロンターレのサポーターはどんなサポーターですか?
ここの麻生区の練習グラウンドにもいつもたくさんのサポーターが応援に来てくれます。そのサポーターと我々選手の距離がとても近いのがフロンターレだと思います。練習の合間にも、サポーターと選手が気軽に触れ合える。シーズン中の等々力も最高です。我々選手たちが心の底から“サポーターのために頑張ろう!”と思える応援をしてくれます。サポーターには本当に感謝しています。
川崎は僕たちを見守ってくれている大きな存在
―川崎市内での普段行かれるオススメ!スポットを教えて下さい。
最近、フロンターレに釣り部ができたんですよ(笑)。 シーズンオフに何度か活動しました。現在のつり部員は井川選手、木村選手、久木野選手、原田選手、田坂選手、僕の6名。活動場所は麻生区王禅寺にあるFISH-ON王禅寺という釣堀です。釣り対決をして負けた人がみんなにご飯をおごるというのが主な活動内容です(笑)。レストランもとても美味ですよ。みんな気に入っています。なかなか活動する日がもてないのですが、サッカー以外でのコミュニケーションをとるチャンスも滅多にないので、貴重な時間だと思っています。また、川崎のラゾーナがすごく楽しいという話を聞いたので近いうちに行ってみたいと思っています。買い物というと、横浜などに行っていたのですがラゾーナのような場所ができればますます便利な川崎になって嬉しいです。
x―川崎市についての思いを聞かせてください。
僕も一川崎市民として、それから子供をもつ親としては、これからも、川崎の豊富な自然を残しながら、緑と調和した街作りをしていって欲しいなと思っています。すばらしい施設が増えるのはうれしいけれど、それで自然が失われるということがないようにして欲しいと願っています。
“まずはサッカーを大好きになってほしい”
―サッカーをやっている川崎の子供たちにメッセージはありますか?
プロのサッカー選手になることを目標にしている子供たちも多いと思いますが、まずは、サッカーを好きになってほしいです。好きになる事こそ、サッカーが上手くなる第一歩。そして、サッカーを通じて得られるものは、技術や体力だけではありません。サッカーを通じての人との出会いも大切にしてほしい。それが大切な財産になると思っています。
■伊藤宏樹プロフィール
1978年愛媛県生まれ、川崎市在住。2001年川崎フロンターレ入団。スピードと1対1の強さを生かして広大なエリアをカバーする万能型ディフェンダー。入団以来、常に試合に出続けている丈夫さと安定感も大きな魅力。プレーで仲間を引っ張るチームリーダー。
- 川崎フロンターレオフィシャルサイト
http://www.frontale.co.jp/






































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