

作る喜びとオリジナリティー。オーダースーツには既製スーツにはない魅力がたくさんあるが、伝統を守りつつも新しいものを提案していくというその対局もまた、オーダースーツならではの魅力ではないだろうか。
前回は、『テーラーアイハラ』の相原優歩さんに“生地選び”のコツなどを中心にオーダースーツの魅力を語って頂いたが、今回はその第二弾として、相原さんと167年の歴史を持つ服地メーカー『ドーメル・ジャポン株式会社』の野沢諭さんに、オーダースーツのプロからみたオーダーの楽しみ方、その魅力などを語ってもらった。(取材日2009年2月27日)
[相原さん] ドーメルの魅力を一言で表現すると、世代を超えて愛され続けている服地ブランド。ドーメル社はフランスのパリで発祥し、167年続いている最古の服地ブランドメーカーですが、仕立て栄えのする艶感とその光沢の素晴らしさは感動的です。
しっかりとした質のMade in ENGLANDに拘りを持つ一方で、フレンチブリティッシュと言われるフレンチ風の斬新なデザイン、革新的な織りの服地を展開しています。
服地のデザインはイタリア人女性が行なっているそうです。その為コレクションには個性溢れる楽しい色使いのものがたくさんあります。
英国、フランス、イタリアの文化が融合された独自の世界観を感じる事が出来る。それがドーメルの魅力だと思います。コレクションの発表前には生地見本を持ってきてくれるのですが、僕はそれをいつも楽しみにしています。
[野沢さん] ありがとうございます。私も新しいコレクションを持っていく時はワクワクしますね。見本をめくるごとに、相原さんの目がキラキラ輝いてくるのですから。
ドーメルのコレクションの豊富さは世界で1、2を争うほどで、服地一つ一つには名前が付けられています。そのネーミングにもさりげない遊び心があって、一番人気の高い“AMADEUS(アマデウス)”シリーズは、音楽のモーツァルトからイメージして付けられたもの。
また、モヘアをふんだんに絡めることにより独特の艶感と存分に味わえる張り感を実現した“TONIK(トニック)”。こちらは、服地が完成した帰りの汽車の中で、ジントニックで祝杯をあげたことからその名が命名されました。
“トニック”は、映画『007』でジェームスボンドが着用しているスーツの服地として使われていることで世界的にも有名です。ドーメルの服地は日本・フランス・英国はもとより、80以上の国々で活躍しており、シャネルやディオールなど高級女性ブランドでも使われています。
[相原さん] ドーメルのコレクションには他では感じられない面白さ、驚きがあるんですよね。僕もドーメルのファンの一人。
今着ているスーツもドーメルの「INTENSE(インテンス)」という服地で仕立てたもの。インテンスとは「熱烈な」という意味で、キャンバスに描かれた絵画を思い浮かべるような鮮明な色使いが特徴です。このスーツもほんのりとベージュがかったサーモンピンクのような絶妙な色使いが気に入っています。
野沢さん、襟の後ろをちょっと見てみてください。カラフルなレザー調の生地を付けてみました。ちょっと派手ですかね(笑)それから、襟づりに服地の耳で作ったブランド名を入れてみたりとオリジナリティーを表現してみたんです。
[野沢さん] 隠れたお洒落って素敵ですね。相原さん、とてもお似合いですよ。
[相原さん] ありがとうございます。ステッチに使う糸の色にアクセントを付けたり、裏地をコーディネートしたり、ボタンの色や形にこだわってみたり。素材自体に個性があるので、その個性を活かすような工夫をすることで、オーダースーツがより楽しめると思うのです。もちろんやり過ぎはご注意ですが。
遊び心のあるものから、“トニック”のようなかっちりとした伝統的なブリティッシュ素材まで、ドーメルは年代的にも幅広く様々な方が着こなせる服地です。 その良さを知ってもらい、独特の世界観を少しでも多くの方に味わっていただきたいですね。
[野沢さん] 相原さんをはじめ、ドーメルファンの方のために、今年の新しいコレクション情報をお伝えしましょう。
お勧めの「AQUAPLAN(アクアプラン)のコレクションは“撥水効果”に着目しています。
汚れが落としやすいという優れた機能を実現しつつ、素材のクオリティーやドーメルの持つ本来の艶感やエレガントさはもちろんそのまま。
ドーメルの個性に“機能性”をプラスした服地となっています。
常にラグジュアリーな気品を演出できるという意味で「永遠のエレガンス」をテーマにしたコレクション。 伝統のあるブランドが初めて機能性素材を展開することに、皆さん注目していただけると思います。
[相原さん] ドーメルのスタッフの方々は皆さんとてもフレンドリー。その中でも野沢さんは親しみやすさに加えてとても真面目な方という印象です。
ドライな雰囲気なのに、たまに面白いことを言うところが好きですね(笑) 実は野沢さんとは親子に渡ってお付き合いがあり、父も野沢さんのことは非常に評価していました。
うちに来る時はいつもドサッっと重たい荷物を持ってきて、その秘密のバッグ(笑)から出てくる斬新で感動的な服地やその服地を使用したファッション提案にいつも驚かされています。
野沢さんのご提案してくれる服地はどれも本当に素晴らしく、どの商品も自信をもってご案内できます。特に人と違ったちょっと個性的な服地をお探しの方にはお勧めですね。
ドーメルを使えば間違いなくいいものができますが、そこをさらに磨きをかけるのがテーラーの仕事。 お客さんと細かい箇所まで1つ1つ相談し、お客さんの雰囲気を感じ取って、その人がどういうものをお好みなのかを知り、心から喜んでいただけるスーツを作っていきたいです。 お客様の笑顔こそがテーラーである僕にとっての一番の喜びですからね。
[野沢さん]
相原さんの好きなところは、その明るいキャラクターですね。
お客さんと話をしながらスーツを作るテーラーさん、つまりビスポーク(Bespoke)にぴったりの性格だと思います。
相原さんの人柄のせいか、相原さんのお店って何時間いても飽きないんです。
足を運びたくなるお店なんですね、“テーラー・アイハラ”は。
そんな“楽しい”相原さんですが、ものづくりに対しては物凄く情熱的。常日頃勉強されていて、服地の織り方や特性、デザインのことを事細かに調べてらっしゃるところは尊敬します。テーラーさんの中でもそこまでやっている人はなかなかいないですよ。たぶん、洋服が好きで好きでしょうがないのでしょうね。一言でいうと「洋服バカ」ですかね。もちろんいい意味です。(笑)
“テーラー・アイハラ”は常に新しいものを提案してくれて、しっかり希望を聞いてくれるお店。“テーラー・アイハラ”なら、オーダースーツの魅力を心から楽しんでいただけると思います。
※「ビスポーク」の語源は、お客様とテーラーに「話されつつ=be spoken」服を仕上げていくことに由来しています。
大量のコレクションをご用意してお待ちしております。是非、この機会にドーメルの世界観をお手にとって感じてください。
フェア期間中ドーメルの服地にてお仕立の方に素敵なプレゼントをご用意しております。詳細は4月後半にテーラーアイハラオフィシャルホームページにて告知致します。
田園都市.com「ビスポーク・アイ」詳細ページ
テーラー アイハラ BESPOKE.I(ビスポーク・アイ)WEBサイト
服地紹介WEBサイト

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